どん底からのぼれろ

栄養学の観点で髪の毛の痩せ細りや脱毛を考える


今日は頭髪について考えてみた。最近、20代前半~半ばの若い世代の間で薄毛や白髪が増えているらしい。実は私も20歳にして脱毛の恐怖を経験した人間であり、若くして悩む人たちの気持ちは痛いほど分かる。ここでは、若くして髪が細くなったり、脱毛する症状について調べて記していきたい。

 

前半:よくある男性型脱毛解説
後半:栄養学の観点で脱毛を考える

 



男性型脱毛症(AGA)
近年、男女を悩ませている脱毛症の1つが、男性型脱毛症(AGA)だろう。元々は白人に非常に多く見られた症状だが、日本でも年齢に関係なく男女で発症することが多くなった。20歳前後から髪が細くなり始め、次第に抜け始めていくのが特徴だ。

この症状は、遺伝的要因とホルモンバランスが密接に絡んでいると考えられている。また、父親がAGAの場合、息子への遺伝リスクは50%以上と言われている。

男性型脱毛症を簡単に解説すると、毛包のアンドロゲン(男性ホルモン)受容体が繰り返し活性化されることで、成長期が短縮されて毛包の矮小化を進行させる。

テストステロン(アンドロゲンの1つ)は、5αリダクターゼ酵素を介してジヒドロテストステロンに変化すると、5倍以上の親和力でアンドロゲン受容体に結合して、強力に活性化することができるようになる。

遺伝性の要素としては、多遺伝子性(複数の遺伝子によって引き起こされる)と考えられているが、完全解明にはほど遠い。関与する遺伝子としては、X染色体上のアンドロゲン受容体遺伝子、エストロゲン受容体-β遺伝子、アロマターゼ遺伝子などが挙げられている。

現在、これらの遺伝子を分析することで、男性型脱毛症になる確率を知ることが出来る遺伝子検査キット「AGAドック」が販売されている。郵送で検査可能なので、気になる人は調べてみるのも手だろう。


◇AGAの治療法

治療法は男女で異なる。男性は、薄毛で悩む人なら知っているであろう有名な「ミノキシジル」と「フィナステリド」(プロペシア)を用いるのが一般的だ。これらは処方される場合、経口摂取タイプが多い。市販育毛剤だと、ミノキシジルを頭皮にスプレーするタイプとなるが含有率は高くない上に、無駄に高価である。

ミノキシジルは、メカニズムはまだ解明されていないが、髪の成長期を延命させる効果がある。フィナステリドは5αリダクターゼ酵素を阻害して、毛包に結合できるジヒドロテストステロンの量を減らす効果がある。

AGAクリニックでミノキ/フィナを処方してもらう場合、高価な場合が多い。個人輸入だと、かなり安価で購入が可能だ。これらの薬は毛髪以外にも体毛の発毛促進に繋がるらしく、毛深い人はもさもさになるという報告が多い。また、性欲減退に繋がる副作用もあるという。

一方、女性の治療には、ミノキシジル単体が使用されることが多いらしい。高アンドロゲン血症(女性の男性ホルモン過剰分泌)の場合、フィナステリドを併用したり、スピロノラクトンなどの抗男性ホルモン剤との併用を検討することもあるようだ。


つまり、理屈としては男性ホルモンを抑え込めば、男性型脱毛は収まるということである。男女問わず、最も簡単で安価に治療できる方法を私が伝授しよう。ダイアン35などの低用量ピルを服用することである。或いは、卵胞ホルモン剤+抗男性ホルモン剤の組み合わせ。性同一性障害の人が服用するやつですな。

ピルは、抗男性ホルモン薬(ダイアンだとシプロテロン)とエチニルエストラジオール(ステロイド型女性ホルモン等)がバランス良く配合されているので、男性型脱毛の進行を食い止める効果があると考えられる。

ただし、男性が服用すると身体や思考が女性化してしまう可能性がある(ニューハーフとかガバ飲みしているし)。ソッチ方面の人ならええかも?将来は廃人になると思うけど🙄

 

 

◇栄養学の観点で脱毛を個人的に考える🤔
ここまで書いたことは、AGA解説サイトなどで普通に転がっている情報だと思う。ここからは、栄養学の視点で毛髪の痩せ細りや脱毛を個人的に考察していきたい。

まず、私はAGAの「遺伝と男性ホルモン」だけを悪者にする考え方には、前々から疑問を抱いていた。もっと複雑でややこしいはずだ。

んで、毛髪は人類にとって最も不要なパーツであると体が判断している。例えば栄養を摂取したとして、その栄養が毛髪に行き届くのは一番最後である。不要と判断されて後回しとなるのである。

これは諸説あるが、毛髪はかつて人類の頭部を守る役割があったが、いつしか頭部を守る必要のない暮らしが当たり前となった。今では美容パーツとしての役割しか果たしておらず、結果、体にとって何ら必要がないと判断されていると考えられる。

水銀などの体内濃度チェックに毛髪を使うことを知っている人は多いと思う。血液中の毒素やゴミは毛髪に集められる。これは、体が毛髪をゴミ箱と認識している可能性がある。

また、毛髪は心臓から最も遠い位置にある上、栄養を運ぶ為の器官は毛細血管のみである。その為、血流障害が起こっている場合や、そもそも栄養が不足していると、毛髪まで栄養がなかなか行き届かなくなる。そうなると、毛髪がじわじわと痩せ細ってくると考えられる。

これらのことから、健康な髪の成長には血流改善と栄養が必要であり、血流障害と栄養不足は抜け毛に繋がると考えられる。これは論文サイトなどを調べると、実験で報告されている。遺伝や男性ホルモンだけで脱毛原因を結論付けるのはナンセンスである。

 

◇髪の痩せ細りや脱毛に影響がある栄養素
毛髪の栄養補給目的でサプリ等の栄養補助食品を摂取する際は、治療の最終的な効果に影響を与える多くの要因から、体系的かつ厳密なアプローチを取る必要がある。

毛髪への栄養失調で典型的なものは、タンパク質とカロリーの不足である。発展途上国に多く見られると思われがちだが、近年は日本を含む先進国でも多く見られる。これは食品加工技術の発展により、超加工食品が広く普及した為である。

髪の成長速度は、遺伝、性別、年齢、ホルモンに基づいている。栄養不足(食事量の少なさ、貧血、亜鉛不足など)や、ホルモンの変動(更年期障害、多嚢胞性卵巣、甲状腺疾患など)により変化することもある。毛包細胞におけるミネラルとビタミンの代謝要求量の多くが、毛髪の健康維持にとって必要であることを知っておくと良いだろう。

栄養学によると、栄養が不足している人は、髪が乾燥してパサついたり、細くなったり、くすみがちで、時には抜け毛に繋がるという。 これらは栄養をしっかり摂取し続けることで回復する可能性がある。

 

では、私が考える、髪が痩せ細ったり抜け落ちる原因や、髪に必要な栄養素をざっと挙げていきたい。

まず、第一の理由は恐らく血行障害(血流障害)だ。例えばストレスと脱毛には深い関連がある。ストレスは交感神経の刺激からノルアドレナリンの分泌にも繋がり、緊張による血管の収縮を招き、血流障害を引き起こす。慢性ストレスは髪の栄養不足の大きな原因と考えられる。

新型コロナ感染後の後遺症に、割と洒落にならないレベルの毛髪脱毛があるが、これはスパイクタンパク質が血管壁を傷付けて炎症や血流障害を引き起こすためである。

それと慢性的な睡眠不足。睡眠不足も交感神経を優位にさせてしまい、血流障害に繋がってしまう。

第二の理由は、ジャンクフードや加工食品、精製食品の日常的な摂取東洋医学に血餘(けつよ)がある。東洋医学では、髪の毛は、全身に行き渡った血の余り物から出来ていると考えられている。つまり、栄養をしっかり摂取している人は、全身の臓器に栄養が行き渡った後も、血中に栄養素が余っており、健康な髪の毛を維持できると考えることが出来る。

これは同時に、添加物や水銀など毒素を多く摂取してしまっている人は、髪に毒素が集中してしまい成長を妨げるのではないだろうか。添加物や精製品は栄養素の吸収を阻害したり吸着してしまう。現代の若者に薄毛や白髪が増えている理由も、これが大きいと思う。

 

で、これだけは摂っておきたいという栄養素(サプリ)は以下のものかな・・・。

亜鉛
②鉄
③ビタミンB群
④ビタミンC
ビタミンD

あとは、オメガ3脂肪酸マグネシウムがあれば尚良いと思うけど、栄養学に詳しい方、如何でしょうか。誰かヒントなり指摘クレメンス🤔

栄養を全体的にカバーできるという意味では、サジーやブルーベリーパウダーに非常に注目している。引き続き調査したい。私も抜け毛が怖いので。

ここからは、髪の毛にとって大事な栄養素の解説。

 

 

必須脂肪酸(オメガ3、オメガ6)
多価不飽和必須脂肪酸であるリノール酸(オメガ6脂肪酸)、および、α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)の欠乏による頭皮の変化は、成人だけでなく乳児でも報告されている。

不飽和脂肪酸は、フィナステリドと同様に、5αリダクターゼを阻害することにより、アンドロゲンの作用を調節する可能性が示されている。さらに、オメガ6脂肪酸であるアラキドン酸は、毛包の増殖を促進することにより、育毛を促進する可能性がある。

これらの栄養不足が2〜4ヶ月続くと、頭皮と眉毛の皮膚に赤みと鱗屑が生じる(私は経験がある)。髪の変化としては、毛髪と眉毛が抜け、髪の色素が薄くなる。また、毛髪が乾燥し、まとまりがなく、パサついてしまう。色も薄くなります。


亜鉛

亜鉛は必須ミネラルの1つだ。正確な作用機序は不明だが、1つの可能性として、亜鉛はタンパク質合成と、細胞分裂に重要な数多くの金属酵素の必須成分としての役割を担っていると考えられている。

亜鉛欠乏症は、遺伝的または後天的に起こり、複数の臓器系に影響を及ぼす可能性がある。毛髪への影響としては脆くなる。

男性型脱毛などの脱毛患者312人を対象とした研究では、全てのグループで、30人の健康な対照群と比較して、亜鉛の濃度が統計的に低いことが判明した。これら血清亜鉛濃度が低い患者において、亜鉛の補給が効果があることが示されている。



鉄欠乏症は世界で最も一般的な栄養不足であり、脱毛の原因として非常によく知られている。鉄が髪の成長に影響を与える作用機序は不明であるが、毛包母細胞は体内で最も急速に分裂する細胞の1つであり、DNA合成の律速酵素である「リボヌクレオチド還元酵素」の補因子としての役割を介して、脱毛に関連している可能性がある。

また、ヒトの毛包では複数の遺伝子が同定されており、そのいくつかは鉄によって制御されている可能性がある。


ナイアシン

双極性障害の記事でも記したペラグラは、ナイアシンの欠乏によるもので、皮膚炎、下痢、痴呆、統合失調症の徴候でよく知られている。また、脱毛症も頻度の高い臨床所見である。ペラグラは、ナイアシン強化食品が導入された後、多くの先進国で希少となった。現在ではアルコール依存症がペラグラの一般的な原因となっている。


ビオチン
ビオチン、またはビタミンHは、カルボキシル化酵素補酵素として機能する。ビオチンは、体内の多くの酵素反応に必要であり、タンパク質、脂質、炭水化物の適切な代謝に必要である。栄養の代謝が悪くなると、毛根の細胞が栄養不足になる。

ビオチンが欠乏すると、皮膚の発疹や抜け毛の原因となることがある。ハーバード大学の研究では、ビオチンは髪の強度、質感、機能を維持するために最も重要な栄養素の1つであることが示唆されている。ビオチンの推奨摂取量は、1日あたり500~1000mcgとされる。


セレン
セレンは、毛包の形態形成や酸化的損傷からの保護に関与する必須微量元素だ。セレンが欠乏したラットでは、毛髪の成長がまばらであり、特定のセレノプロテインを欠いたノックアウトマウスでは、出生後に進行性の脱毛が見られた。

但し、一方でセレンは毒性もある。摂取を誤ると、全身脱毛、水疱性皮膚病、胃腸症状、記憶障害などを引き起こす可能性がある。


ビタミンA

ビタミンやミネラルなどの微量栄養素は、正常な毛包の発達や免疫細胞の機能において、重要な役割を果たしており、脱毛症の発症、予防、治療に関連していると考えられている。

1日の推奨摂取量である約10,000IUを超えるビタミンAの摂取は、ビタミンA中毒を引き起こす可能性がある。原則として、ビタミンAの過剰摂取は脱毛の原因になる。通常、脂溶性ビタミンAは肝臓に貯蔵され、不活性代謝物と活性代謝物の同化・異化反応によって、その分散が厳密に制御されている。

ビタミンAの濃度が高くなりすぎると、輸送システムの能力を超え、ビタミンAは循環器系に流出する。健康な髪を保つには、活性代謝物の適切な濃度を維持することが重要である。


ビタミンB
ビタミンB群には、ジアミン(B1)、リボフラビン(B2)、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、ビタミンB6、ビオチン(B7)、葉酸ビタミンB12の水溶性ビタミン8物質が含まれており、細胞の代謝を助ける働きがある。この中で、リボフラビン、ビオチン、葉酸ビタミンB12の欠乏が脱毛と関連している。


ビタミンC
ビタミンCの欠乏は一般的に体毛の異常と関連するが、ビタミンCレベルと脱毛を相関させるデータはない。ビタミンCは、キレート作用と還元作用により鉄の腸管吸収に不可欠な役割を果たし、鉄の動員や腸管吸収を助ける為、鉄欠乏に伴う脱毛の患者では、ビタミンCの摂取は重要である。


ビタミンD
ビタミンDは、表皮のケラチノサイトで合成される脂溶性ビタミンである。食事から摂取したビタミンDや、日光を浴びることで皮膚で合成されたビタミンDは不活性であり、酵素による活性化が必要である。

ビタミンDは、核内ビタミンD受容体(VDR)との結合により、ケラチノサイトの成長と分化を調節する。マウスの毛包ケラチノサイトはVDRに対して免疫反応を示し、その活性は毛髪の成長期に最も高くなることが分かっている。


ビタミンE
ビタミンEは、酸化防止剤と抗酸化剤のバランスに関与し、フリーラジカルによるダメージから保護するのに役立つ。免疫細胞は、酸化的なダメージに対して非常に敏感であり、免疫防御機構の一部として活性酸素を生成し、脂質の過酸化反応を誘発することがある。

抗酸化物質の補給は、加齢に伴ういくつかの免疫不全を根本的に回復させ、総リンパ球数およびT細胞サブセットの増加、インターロイキン2のレベル上昇、ナチュラルキラー細胞活性の増加、抗原刺激に対する抗体反応の強化、マイトジェン反応性の向上、プロスタグランジン合成の減少、脂質過酸化の減少に繋がる。

 

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脱毛は、患者に心理的・感情的な深い悪影響を与える。ビタミンやミネラルなどの微量栄養素は、正常な毛包の発達や免疫細胞の機能において重要な役割を果たしていると私は考えているが、科学的には明確になっていない。

恐らく、脱毛に関する研究は非常に難解で解明不可ではないかと思う。私が生きている間に、毛がいつでも再生可能です、などという技術は登場しないだろう。

だからこそ、毛髪に栄養を行き渡らせることは非常に重要だ。見落とされがちなのが血流であり、髪への酸素と栄養の循環という観点だ。どんなにバランスの良い食事やサプリメントを摂取しても、十分な血流がなければ意味がない。

脱毛は、血液の供給不足によって引き起こされ、悪化する可能性がある。血行を促進することは効果的なのである。

また、カフェインとタウリンによる栄養の取り込みと代謝の促進効果も有効であると考えられる。さらに、カフェインがジヒドロテストステロンと脱毛に影響を与える可能性があるという研究もある。

in vivo研究では局所的に成功しており、特にタウリンは、TGFβ-1によるアポトーシスから毛髪を保護することも、in vitro試験で示されている。

 

以上、個人的見解と栄養学の書籍等からの記述を用いながら作成しました。ねよう😪